ネット発・ボカロ出身:新時代のJ-POPを牽引する才能

ニコニコ動画とボーカロイドの隆盛

2000年代後半から2010年代にかけて、ニコニコ動画やYouTubeといった動画共有サイトと、初音ミクに代表される音声合成ソフト「ボーカロイド」の普及が、日本の音楽シーンに革命をもたらしました。「ボカロP」と呼ばれるクリエイターたちは、自宅のPC一つで音楽を制作し、ネット上で直接リスナーに届けるという新しいDIYのスタイルを確立。彼らの作る自由で疾走感のある楽曲や、複雑な言葉遊びは、10代を中心に熱狂的な支持を集めました。

ハチ(米津玄師)から始まる、クリエイターのメジャー進出

ボカロPとして絶大な人気を誇った「ハチ」が、本名の「米津玄師」として自らの声で歌い始めたことは、ネットカルチャーとメジャーシーンが融合する決定的な転換点となりました。彼の圧倒的な才能と普遍的なポップセンスは、瞬く間に日本中を席巻。彼に続くように、多くのネット発クリエイターや「歌い手」たちがメジャーデビューを果たし、日本の音楽チャートの常連となっていきました。

YOASOBIやAdo、顔出ししないアーティストの世界的ヒット

2020年代に入ると、ボカロPのAyaseとボーカルのikuraによる音楽ユニット「YOASOBI」が、「夜に駆ける」で未曾有の大ヒットを記録。また、圧倒的な表現力を持つ歌い手「Ado」が「うっせぇわ」で社会現象を巻き起こしました。彼らをはじめとする新世代のアーティストたちは、必ずしもメディアに顔を出すことなく、アニメの主題歌やSNSのバイラルヒットを通じて、国内のみならず世界的なスターへと飛躍を遂げています。

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